植え込み基材の変転⇔富貴蘭を楽しむ⇔江戸時代⇔明治・大正・昭和(戦前)⇔昭和(戦後) |
富貴蘭の楽しみの要点をこのページに記します。
[創る楽しみ] 先ず富貴蘭を手に入れて、すぐ始められて重要な楽しみは 植え替え です。植え替えを出来るだけ早く楽しみにする事で、これから
手巻きコケダイの作り方、次の「富貴蘭の植え替え」→右図をクリックすると、植え替えの一つの方法を図示してあります。この方法の特徴は植え替え後の乾きが早く、根の活着が非常に良い事です。この方法の欠点は 苔台 を予め制作して置かなければならない事ですが、初心者にとって、乾燥した堅い苔台に植え込むのは作業性も良く、簡単に形も整える事が出来ると思います。(苔台は「特許」になっておりますが、個人の製作使用に限りご利用下さい。発明者 手塚・・・2006年コケダイの圧縮成型法を開発するに至り、3.5(4.0)号鉢用芯苔として約15(18)グラムの水苔を圧縮することで木肌に近い硬度を確保、含水率の安定化と補肥保湿保温効果で富貴蘭の生育が一段と向上します。「詳しくはココをクリックしてご覧下さい」) ←手軽に「すぐ植え替える」左図をクリックして下さい。この方法で植え替えた後、鉢底の穴より指で水苔を広げ、空洞を作る様に鉢縁に向けて水を絞り押しつけて空洞を確保した後、日陰で風通しの良い場所で早く乾かして下さい。 [美術株の仕立て方] ・・・気品ある美を求めて・・・ 富貴蘭の株立ちは、気品ある美しさを引き立てるためにも一本一本の位置関係を見極めた常日頃の培養が重要になる。美術株の美しい株の配置は右図に示す扇形と三角形形が基本となり、年々歳々株が増殖していくと全体にバランスの良い美しい株として完成する。 扇形は、あまり多数株に増殖すると全体のバランスが崩れやすく、出来れば10本前後の株立ち向きと云えます。 三角形は、扇形を3方に配した超大株向きで、増殖しても全体のバランスは形良く維持出来る基本形です。増殖の際は扇形親株に対して方向違いの子木が出た時は、早めに株分けして親株の形の維持に勤めることが重要です。 |
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[芸を楽しむ] 富貴蘭の「各部分の芸」を楽しみましょう。現代の基本的な葉の数え方は図示の通りです。昔は、付いている葉は全て数えた上で 近年は、葉姿の美しさを優先する様になり、根の出ている所より上の葉数を数える様になって来ました。 取引も株の状態が優先され、稚葉があれば若木・無ければ成木・軸の色合いで老木などと云われる様になって来ました。 出芽(天葉)も最近は半分以上伸びていれば一枚として数えられている様です。 次に、富貴蘭の各部分を鑑賞しましょう。 先ず葉姿全体を見て、全体のバランスはどうか・それぞれの品種としての葉芸をしているか・そして筬は整っているか・軸の汚れ具合は・付けは品種として適合しているか・根先の色はどうか等々、楽しみは尽きません。 その様に楽しんでいると、希に突然変異に出会う事もありますし、高級品種の青を作っていると、本芸を現したりと夢は無限に続きます。 基本的な芸は 各部分の芸 で図示した通りですが、富貴蘭の実物では品種により変化します。その変化を実物の拡大写真を用いて以下に説明します。 富貴蘭の最大の魅力は、風に靡かず凛とした葉姿に魅せられて既に20年、大型の富貴蘭から豆葉までその葉姿は凛々しく安堵させてくれます。 富貴蘭の凛々しき葉姿を芸別に画像で紹介しましょう。 大型で立ち姫葉で露受け葉の「大八洲」、中型で腰の低い姫葉の「織姫」と云う具合に、右の 富貴蘭名称一覧表 の画像を並べて比較するのも一興かと思います。 風蘭の殆どが月形の付けをしていますが、その月形にも富貴蘭の品種により多少の相違点があります。 先ず標準的な品種として「朝日殿」の付をご覧下さい。次に一文字に近い「大江丸縞」の付けを比較して下さい。他に朝日殿に近い付けの「青光墨」と大江丸縞の付けに近い「貫雪」もウインドウ上に並べて見比べければ、その違いを理解出来ると思います。 [変化を楽しむ] 富貴蘭を集めていると、思いがけない変化に出会う事が稀に有ります。ココに掲載する画像は、当サイトを利用している趣味者から寄せられたものです。その方から寄せられた説明と画像は次の通りです。(画像の蘭ですが、2年前に『駿河覆輪』で購入したのですが、ごらんのごとく付けが一文字になってます。また、葉もほとんどが露受け葉になり、葉長6cm、葉巾9mmとずんぐりになりました。)と云う事でトテモ幸運に恵まれた一例です。富貴蘭を永く楽しんでいると、この様な幸運に恵まれる良い一例ですが、何よりも大切な事は毎日の観察で標準的な品種からも変化を発見出来る事です。筆者も過去に幾度か幸運に恵まれた事が有りましたが、そのいづれも初心者の頃の出来事出した。年を重ねる毎に富貴蘭を見る目が肥える事も有るでしょうが、見慣れてしまい見逃す事が多いためではと反省して居る次第です。 [名鑑を楽しむ] 名鑑の見方を説明して欲しい、と当サイト利用の趣味者の方に云われて色々調べて見たが、そもそも見方として解説されている文献は見当たりません。強いて揚げるならば田口源夫先生の「富貴蘭」に掲載されている古い名鑑を見てそれなりに解釈するしか無いと気付きました。 ココでは「名鑑の楽しみ方」として、こう云う見方もあると私なりに解説して見ようと思います。先ず富貴蘭名鑑と呼ばれるようになったのは、明治35~36年頃からと認識されます。それ以前は「見立て鏡」「見立て競」「集会の図」など呼称すら定かでは無かった様です。 名鑑の原型ラシキ物の発祥は、江戸時代中期にも遡ると推測されます。そもそも名鑑の意義は現代社会で云うカタログ的な物に相撲の番付を加味した書物と定義出来ます。 サテ、当サイトの[富貴蘭人気投票]の結果を「富貴蘭当代人気品相撲見立」に反映させ、且つ、品種名一覧表の画像にリンクを張り、何時でも富貴蘭の画像に接する事が出来る様にして見ました。 又、「富貴蘭当代人気品相撲見立」は、1号・2号・3号・4号・・・・と改変の度に[名鑑の楽しみ方]へ移して参りますので過去号との比較を閲覧する事が出来ます。 ・・・・・この後は後日記載 |
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[蒐集を楽しむ] ☆新しい流通手段には細心の注意を☆ 蒐集の楽しみは人それぞれ好みの別れる所ですが、最終目標は超稀貴品を入手する事でしょう。一口に超稀貴品と云っても、田舎であれば一軒家が買える程の金額の富貴蘭も存在します。一部のお金持ちを除いて、誰もが超稀貴品に一歩でも近づく為に実践している事は、今 手持ちの富貴蘭の殖え芽を換金して、上位の品種、或いは、投機向き品種を入手して等々工夫を凝らしながら超稀貴品に近づく事を楽しみとして努力する人。 又、最初から超稀貴品の柄抜けを沢山蒐集して、本芸の復活を待つ努力をしている人。但し、この方法は宝くじ並の確率、楽しみ ? 苦しみ ? その人の感じ方次第と云う所でしょうか。 さて、何れの方法も蒐集する手段として、今迄は「通販」「お店」「蘭友」「交換会」等を通じてと云う事になりますが、最近は新しい流通手段としてインターネットを通じてネットオークションで求める事が多くなりつつあります。 あるオークション サイトには、500点を超える富貴蘭の出品がある様です。時代の流れとして当然の現象と受け止めて参加される事は結構な事なのですが、オークションの基本的な心構えは落札した後は全て「落札者」の責任です。 先ず入札する前に、当「登録機構」或いは「緑の宝石」等の品種一覧とオークションの画像、説明等を比較検討する程度の余裕を持って参加しましょう。 ネットオークションでは、代理出品とか・詳しい事は判りません・ノークレームノーリターンで等と記載のある出品者は、責任回避の徴候ありと見て入札は控えるべきと思います。 又、疑問に思う事はドシドシ、オークションサイトの質問欄を利用して充分納得の行く回答を得てから入札すべきです。 この文書は、このページの完結にと思っておりましたが、ネットオークション参加への注意として急遽記しました。 [私の今の楽しみ方]1万カウント記念画像掲載 ホームページを立ち上げてから、私の富貴蘭の楽しみ方が変化し始めました。姿の見えない富貴蘭好き者に何を求め、何を提供出来るかを模索し始めています。先ず第一に目指したのは、アクセス数が何時1万カウントに達するかでした。その第一目標が平成14年12月19日22時過ぎに「播磨備前守」様より画像掲示板への書き込みで達成されました。このサイトには既に2万カウントは3ヶ月後だッ!!と、シッタ激励 ? のメールも入っています。 しかし乍ら、20年に及ぶ富貴蘭趣味の集大成として有意義なサイトに改善して行くには、マダマダ皆様の後押しを楽しみにジックリ取り組みたく思っております。 [与儀さんの楽しみ方] 古い知人に与儀清安さんと云う、小説家志望の蘭友が居ます。この方は富貴蘭に関わってから、色々と起り得るであろうと事を得意の文章で、表現して楽しんで居られます。その傑作「富貴蘭物語@ A B C D」を、この頁に紹介致します。お読みになる方は◯部をクリックして下さい。 |
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